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[2016年1月26日]

罰則付きの受動喫煙防止条例制定の検討

日本政府が、受動喫煙を防ぐ為、対策を取らない施設管理者を規制する新法の検討を始めるそうだ。しかも、初めて罰則付きに踏み込むといううわさがある。

海外に比べて遅れているとされる受動喫煙対策と言われているが、実態はどうなのだろうか。何度も述べている事だが、そこには、路上喫煙禁止条例との並列という問題が生じる。当会の趣旨をご理解いただいている方にはお分かりいただける通り、当会はあくまで「美しい分煙」を唱えている。それは、綺麗な文言というだけではなく、環境も美しくという願いがこめられている。

分煙がきちんとした形で進められることがなければ、日本に2割いる喫煙者は思いをないがしろにされて、喫煙場所を加速度的に奪われる恐れがある。そこが「路上喫煙禁止条例」の存在じたい矛盾なのだ。

某ファーストフードチェーンは完全禁煙としたが、モスバーガーやファーストキッチンでは、喫煙室は完全分煙で設けられている。そこからわずかに漏れる煙に対して、ヒステリックに言う輩に対しては、あえて声高に言うつもりはない。そこまで言うと、全ての臭い、排気ガスに対して罰則をつけるべき、というラジカルな意見になってしまう。

また、近年では、喫煙室に入ってきて、たばこを吸うのをやめてくれという人もいると聞く。喫煙にはマナーが必要な事は言うまでも無い。一部の喫煙家のマナーがなってないばかりに、愛煙家もとばっちりを受けている。もはや愛煙家に自由は無いのであろうか。

話を元に戻せば、路上喫煙禁止条例と、受動喫煙防止条例の並列では、決して美しい分煙など実現など出来ない。真綿で首を絞められるようなものではないか。

健康という観点では、1919年のアメリカにおける禁酒法が闇取引を生み、その後酒もたばこもやらなかったヒトラーがナチスドイツで優性思想を持ち出し、「健康」の強制として禁煙運動を世界で始めて引き起こしたことはご存じの通りである。日本での健康増進法はまさに現代のソフトファシズム(評論家、池田清彦氏による)であり、人は健康でいなければならないと義務付けるものだ。納税、労働、それは国民として当たり前。しかし、健康まで義務付けするというのは余計なお世話だと思う。

東京では、そとに出るとむせ返るような排気ガスにさらされる。マスクをするのは、決してたばこのせいではない。愛煙家にとっては路上での喫煙場所を増やしていただく、それだけでいいのだが。

ここまで喫煙者の人権を妨げるものであれば、たばこはもはや禁制品であるべきで、法によって存在を消すものではないのか。2008年以降日本以外の全ての五輪開催地、その予定地で罰則を伴う受動喫煙対策が採られている。それに決して反対はしない。それが「おもてなし」の心であり、当会の立場であるし、愛煙家の思うところではないか。

その上で、外気における(新宿、渋谷)などの外気を測定し、成分を公表して、たばこの害を明らかにしてみるのはどうだろう。あきらかに排ガスの数値ばかり出てしまい、厚生労働省は困ってしまうのではないだろうか。

規制ありきでなく、机上の科学データでもなく、街中での空気のデータを調べ、消費者に真実を明らかにして欲しい。

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