[2015年7月21日]
もはや、喫煙者は就職もできないのか?-事務局長コラム
安部ノミクスの恩恵か、有効求人倍率はかなりの上昇機運である。
そのなかで、リゾートホテルを運営している某社が、喫煙者にとっては背筋の寒くなるような求人方法をしていることを知った。
新卒の採用条件が、「非喫煙者に限る」ということである。
リゾート施設には愛煙家も来るはずなのに、どうしてそう言った排斥をすることができるのか。
愛煙家は泊るべからず、ということなのだろうか。
このリゾート会社、現在国内外に33か所のホテル、旅館を経営している。料金は一泊3万円ぐらいからと、
とても強気の値段設定である。
企業として、喫煙者を採用しないのだから、お客様に対しても、喫煙するなと言っているとしか思えない。
おそらく、経営者は非喫煙者なのだろう。確かに、一般企業である以上、応募条件をつけるのは当然の権利ではある。
しかしながら、喫煙者は就職できない会社というのは、差別ではないのか。
その裏には、非喫煙者しかいないというクリーンな会社とのブランディング戦略もうかがえる。
誰もが知っている大手製薬会社も、新卒の採用条件は「非喫煙者」だ。
愛煙家は生きていくのがつらい世の中になったものだ。いまだに約20%は喫煙者なのだから、分煙というわけにはいかないのだろうか。私は非喫煙者しか採用されないような会社で働きたくはない。