喫煙文化研究会の設立趣旨

"禁煙ヒステリー"ともいうべき空気が、いま、日本社会を席巻しつつあります。喫煙イコール悪という決めつけで、すべての喫煙を排除すべく、ヒステリックな嫌煙・禁煙活動が全国で展開されています。喫煙文化研究会では、こうした風潮に対して、「これが常識ある社会の姿なのだろうか」という問題意識のもと、識者の方々にもご参加いただき、人と喫煙の関係を、文化・社会・伝統・環境・健康などさまざまな角度から幅広く考えていきたいと思っております。喫煙文化研究会 ※このような趣旨で、2011年6月6日、喫煙文化研究会代表のすぎやまこういち氏、西部邁氏、他で喫煙文化研究会の会合を発足しました。

愛煙家通信とは

喫煙文化研究会事務局が制作した喫煙愛好者のための読み物です。

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喫煙文化研究会とは

「タバコは文化である」と考える喫煙愛好者が集い、人と喫煙の関係を、文化・社会・環境・健康など様々な角度から論議・検討する会です。

代表 すぎやまこういち
幹事 諏訪 澄
呼びかけ人 西部 邁
堤堯
二木啓孝
井尻千男
筒井康隆
黒鉄ヒロシ
奥村康

喫煙文化研究会が発足しました

喫煙文化研究会が、紫煙くゆるなかで、6月6日に発足しました。参加者は、すぎやま、諏訪、堤、西部、二木です。今回は、今後の喫煙文化研究会の活動について、呼びかけ人、8人の内4人の基本的スタンスや具体的内容等について活発な議論が交わされました。内容を要約すると以下のような合意がなされました。

(1)健康のためなら死んでもいいというような"ヒステリックな嫌煙運動"や"ヒステリックな嫌煙主義者"と同じ目線にたった議論はやめよう。
(2)したがって、文化的、社会的、経済的視点からの掘り下げを深めていこう。
(3)ただし、問題となる「受動喫煙」「副流煙」に関しては、科学的・医学的な客観データを揃えよう。
(4)活動の成果を首長、国会議員など為政者に提言していこう。
(5)タバコの生産者であるJTに対しても、積極的な提言をしていこう。
概ね以上のような合意がなされました。今後、当研究会では、愛煙家のために有力な情報発信を行なうとともに賛同会員も募っていきます。何卒、よろしくお願いいたします。

「研究会」発足の折…

医者だって断言できない

諏訪氏:喫煙文化研究会のテーマの一つとして、「喫煙が健康への害があるかどうか」というデータ検証。サブテーマが、「嫌煙運動について(煙草を吸う人に対しての圧力)」であると思いますね。

事務局:そのデータ検証という点でいえば、順天堂医学部の奥村康教授の話によると、マウスの実験で受動喫煙はほとんど影響がないというデータが出ているそうです。先生が千葉大学医学部の大学院生時代の実験だそうです。

西部氏:ところで、事務局もそうですが、すぎやま先生の表現で「禁煙ファシズム」他に「喫煙いじめ」というのが気になりますね。「ファシズム」とは悪いものを前提で言う言葉であって、決めつけるのはよくないですよね。それに僕や喫煙者は、いじめられている気は更々ないわけですよ。

二木氏:なるほど。「ファシズム」という言葉はいろいろと使い古されているので、僕は禁煙ヒステリーがいいと思いますね。

一同:(賛同)

事務局:東京大学医学部の鄭雄一教授が、喫煙と病気の関係で統計学的に唯一はっきりしていることは歯周病で、他の病気はあいまいであると仰ってましたね。

すぎやま氏:医学的なデータで、世の中で抜けていると思うのが、「煙草を止めた後の悪い影響」なんですよ。例えば、よく煙草を止めた人が激太りになるんですが、激太りは絶対に健康によくないし、寿命を縮めるでしょ。でも、こういったことに関するデータが世の中にはないし、調べる医者もいないんですよ。あとね、煙草の害を出すとき、「焼き肉の煙と煙草のタールの害」このデータの比較もあるとおもしろいのではと思いますね。

二木氏:私は喫煙者と非喫煙者のデータで思うのが、人は都会に住んでる、田舎に住んでる、肉体労働、頭脳労働など様々な環境があるのに一つのデータだけ取り出して「煙草を吸わないと長生きする」という話が多い。本当かどうかはわからないけど、それは、非科学的な実験データではないかと思うんですよ。私は、煙草は決して体に良いと思っていませんが、それに勝る精神的なリラックスがある。だから、私としてはほっといてくれって思うわけです。

すぎやま氏:そうですよね。お酒だって同じことが言えますよね。

賛同会員:あと、食生活も偏ると病気に関係します。

西部氏:結局ね、煙草に限らず人間のやることは大概害があるんですよ。そんなことで騒ぐなっていう一線をおく必要もある。この喫煙文化研究会が「健康を守る」という主張をするのは嫌ですね。人間は、ほどよく不健康で、ほどよいときに死ぬからいいと思うんです。健康被害を与えるのは嘘情報だと頑張るのは、切ないというかおもしろくないと思う。

「健康」は神か

賛同会員:煙草に限らず健康被害という言葉は嫌な言葉ですよね。

すぎやま氏:僕は素人なりに大雑把にアメリカを見ていて、アメリカの社会を大きく見ると、最初の神様はキリストだった。その次に神様になったのがお金で、その次に健康へと変化している。日本においても健康は神という風潮が来つつあると思うんですよ。健康のためにジョギングをやって、心臓麻痺でぱったり倒れて亡くなる方もいて、それは神に捧げた命だとそんな風潮がある気がしますね。

賛同会員:社会では健康増進法と言っているけど、日本人は法律で決まると、正義になりたがるんですよね。

二木氏:僕も、健康論争としてデータの信憑性を争いだしたら実はつまらなくなると思いますね。そういうようなことを言っている人をせせら笑うくらいがいいのではないかと思う。だから、喫煙文化研究会の文化とつけるのがおもしろいと思う。嫌煙運動をする人達は、なんか健康嗜好というヒステリックな連中であると思うんですよ。

堤氏:しかし、我々喫煙者は如何にあいまいな基準で侵害されているか。その上、お金までむしり取られる。だから、対抗するには、一応基本的なデータも明らかにする必要があると思うんですが。

事務局:先程の奥山教授の仰ってることで、こんなデータもあるんです。生活習慣の似ている40~45歳の男性1200人を半分に分けて、一方は酒も煙草も自由に摂取し放題、もう一方は年2回検診をし酒も煙草も制限して健康状態を保つようにしたんです。その結果、15年後フタを開けたら、健康管理グループは17人亡くなっていて、自由にしていたグループは死者がいなかったんですよ。つまり、ストレスが病気の原因になっているということですよね。これはまずいということで、厚労省はこの情報を隠してしまったんです。

被災地で大変喜ばれた

二木氏:それと、取材で被災地に行って必ず煙草はないですかって言われるんですよね。避難所が一切禁煙だし、自動販売機も壊れているしね。その実態をメディアは報道しないよね。

事務局:私達が被災地に煙草をおよそ35カートンとウィスキー、焼酎など25ケース程、車で持って行ったのですが、これが一番喜ばれました。水も電気もタダの世界。やはり、一服やりたいのです。

諏訪氏:仕事を頑張っている人の一服している姿を写真に残しておくのもいいですよね。そういった写真がないんですよ。戦後、煙草を吸うかっこいい女優も日本にはなかなかいない。それから世界は広いから、イランやイラクで現地の人と仲良くなるには煙草が必要なんですよね。

事務局:喫煙者は、日本で3000万人ぐらいいます。ですから、この喫煙、禁煙という問題については、細部のテーマから大きなテーマまで、幅広い提言を行なっていきたいと考えています。なお今後、賛同会員を募り愛煙家の議論を結集していくつもりです。「呼びかけ人」メンバーの意見、アイデアを踏まえ、これからも「雑誌愛煙家通信」はじめ、ネットでも私たちの意見を発表、活動の展開をしていきます。今後ともよろしくお願いいたします。

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